森のように根をはり 水のように流れる
   風のように集い 虹のように繋がる
*地球暮らし四万十モデルを見つけにいらして下さい*

 昔の四万十川を知る古老たちは、かつての水のきれいさと生き物の豊かさはこんなものではなかったと言います。
 それでも「日本最後の清流」四万十川には 毎年多くの人々が全国から訪れてくれます。
他の川はもっと汚れ、生き物が減ったので、いまの四万十川でも、川の人気投票では全国一番です。水で命のつながる森,川,海を大事にしてきた先人たちの想いが今につづき流れていることに感謝します。
 一方、世界に目を広げれば、大量収奪、大量生産、大量消費、大量廃棄の20世紀型の人類の生活は、地球環境の限界を越えていると言う情報があちこちから聞こえてきます。
 宇宙からみる青い星「地球」は、7割が海で覆われた水の惑星です。まわる水の循環が命と命をつなぎ、あたかもひとつの生命体のような星です。人の体にたとえれば、森は肺、川は血管、海は心臓の役割に近いとも言えます。「森は海の恋人、川はその仲人」と言われるように、この地球とうまくやっていく方法として、流域圏をひとまとまりのつながりとして地域づくりすることが見直されています。
 「21世紀は環境と情報の世紀」になるだろうと言われます。水の循環する森と川と海の多様な自然と共生できる生活モデルの情報発信地の出現を日本中、世界中が待っています。清流四万十川にそのモデルをさがしに、暮らしにくる人もたくさんいます。この流域への期待は大きく、もっと広く帆をはっても、大丈夫なくらいに風は吹いています。
 自然と人々を織りなし、それぞれの地域らしく、一人一人が活かしあう、四万十川の森と川と海の暮らしは、まわる地球につながります。残された時間はまだあるけれど、そんなに長くはなく、川のようにゆっくりでも休まず流れなければ間に合いません。
 この四万十川に感謝の想い深く、この地球につながることを広く意識して祈り、思い思いの暮らしを実践している人々が、刺激しあえ、元気づけられる時と場をつくりたいと願いこのフェアを企画しました。一人一人の命はまわる水を通じて地球とつながっています。右手に四万十川流域を、左手に地球を。郷土愛だけでは跳べません。地球想いだけでも飛べません。翔ぶには両翼が必要です。
  四万十川の川原に菜の花のじゅうたんが広がるころ、1年に1回、未来のモデルになる魅力ある暮らしをする多くの人達で集える日ができ、続けられることを願ってこのフェアを開きます。明日の楽しく面白い四万十暮らしを見つけにどなたもご参加ください。